【誰でもできる】『エアコン掃除を自分でする方法』を徹底解説

【誰でもできる】『エアコン掃除を自分でする方法』を徹底解説

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この記事では『エアコン掃除を自分でやる方法』を徹底解説しています。

以前、梅雨時期にエアコンを付けたら何とも言えないカビ臭さが漂ってきて、おそるおそる吹き出し口から覗いてみると、そこには真っ黒のカビが大量に繁殖していました…。「ここから出てくる空気を吸っていたのか…」と思うと気持ち悪くなって、それ以来、毎年自分でエアコン掃除をするようにしています。

フィンやルーバー、送風ファンなどの掃除なら取り外しのコツや掃除道具さえ分かれば、それほど難しくはありません。

「エアコンをつけるとカビ臭い」「自分でエアコン掃除する方法が分からない」という方はぜひ参考にしてみてください。

今回掃除をするエアコンの状態

今回、自分で掃除するエアコンがこちら。

エアコン「ダイキン F28TTES-W」

  • 【メーカー】ダイキン
  • 【機種名】F28TTES-W

 

このエアコンは梅雨時期に除湿や冷房をよくかけていて、その時に「ちょっとカビ臭いな…」ということがありました。

エアコンの吹き出し口から覗いたら、案の定カビが生えていました。(赤い矢印の先付近は全てカビです)

▼吹き出し口付近の状態

エアコン吹き出し口付近のカビ

▼送風ファン付近の状態

エアコンファン付近のカビ

1年前に掃除しているのでそこまでひどくはないものの、ところどころ黒くなっています…。

ついでに、フィンの状態も確認。

フィンの汚れ|エアコン

フィンには埃が絡みついています…。

自分でエアコン掃除するための道具

自分でエアコン掃除をするために用意するものがこちら。

自分でエアコン掃除するための道具

バケツ・歯ブラシ・タオル

壁掛け用エアコン洗浄カバー「ゴム入り・排水チューブ付き」のものを昨年購入したので、それを再度利用しました(ゴムが劣化しない限り使える)

そのため、今回購入したものは、フィンを掃除する「らくハピ エアコン洗浄スプレー Nextplus+」と、送風ファンを掃除する「くうきれい エアコンファン洗浄液」だけです。あとは家にあるものを使いました。

自分でエアコン掃除をするための準備

まずは、自分でエアコン掃除をするための準備(各パーツの取り外し・洗浄カバー設置)を紹介します。

※パーツの取り外しはエアコンの機種によって異なるので、詳しくは説明書等をご確認ください。

①エアコンのコンセントを抜く

最初に、エアコンのスイッチをオフにして、コンセントを抜きます。

エアコン用コンセントを抜く

②換気する

洗浄スプレーを使用するので、エアコン近くの窓をしっかりと開けて換気しましょう。

③前面パネルを取り外す

まずは、エアコンの前面パネルを開けます。

エアコン側面のくぼみ(左右2か所)に指をかけて、

エアコン側面のくぼみに指をかける

 

パネルが止まる位置まで持ち上げます。

エアコンの前面パネルを持ち上げる

 

次に、前面パネルを外します。

まずは右側の回転軸を右にスライドさせて、

回転軸を右側にスライドさせる|エアコン前面パネル

 

手前に引いて取り外します。

エアコンの前面パネルを取り外す

 

左側の回転軸も同じように、前面パネルを左手前に引いて外します。

 

前面パネルを取り外した状態がこちら。

前面パネルを取り外した状態|エアコン

④エアフィルターを取り外す

次にエアフィルターを取り外します。

エアフィルターの中央のつまみを少し上に押し上げてから、下方向に引き出します。

エアフィルターを外す|エアコン

もう一方のエアフィルターも同じように、取り外しましょう。

左右の区別はないので、どちらか分からなくなっても大丈夫です。

⑤ルーバーを取り外す

最後に、ルーバーを外します。

まずは中央のフックを外します。本体側のフックを左側に押し、ルーバー側の輪っかを右側に押す感じ。

ルーバーの中央のフックを取り外す|エアコン

 

中央のフックを外したら、ルーバーを湾曲させながら、左側のフックを外します。

ルーバーを湾曲させる|エアコン

 

最後に右側のフックを外したら、取り外し完了です。

 

前面パネル、エアフィルター、ルーバーを外した状態がこちら。

前面パネル、エアフィルター、ルーバーを外した状態|エアコン

⑥エアコン洗浄カバーを取り付ける

エアコン洗浄カバーを取り付けます。

今回使う壁掛け用エアコン洗浄カバーは、下のようにゴムが入っています。

壁掛け用エアコン洗浄カバー

 

かなり伸びるので、エアコンをスッポリ覆うことができます。

洗浄カバーでエアコンを覆う|エアコン掃除

また、エアコン洗浄カバーの下部は排水チューブになっていて、洗浄液が排水チューブから流れ出るようになっています。

そのため、排水チューブの先はバケツに入れておきます。

排水チューブをバケツに入れる|エアコン掃除

これで、洗浄液やカビがバケツに流れ込むようにしておきます。

自分でやるエアコン掃除「パーツを洗う」

エアコンから取り外した「エアフィルター・前面パネル・ルーバー」を洗面所やお風呂場で洗います。

⑦エアフィルターの掃除

まずは、エアフィルターを水洗いします。

エアフィルターを水洗いする

汚れがひどい時は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗いましょう。

水洗いしたら、日陰で乾かしておきます。

⑧前面パネルの掃除

前面パネルもよく見ると汚れています。

こちらも歯ブラシを使って汚れを落としていきます。

エアコンの前面パネルを掃除する

⑨ルーバーの掃除

ルーバーの溝にもカビが生えていることがあるので、中性洗剤と歯ブラシでしっかりと汚れを落とします。

エアコンのルーバーを掃除する

自分でやるエアコン掃除「フィンの掃除」

次は、フィンの掃除です。

⑩フィンにスプレーを吹きかける

今回使用するのは『らくハピ エアコン洗浄スプレー Nextplus+』です。スプレー1本でエアコン1台分のフィンを掃除できます。

らくハピ エアコン洗浄スプレー Nextplus+

このスプレーの場合は缶を良く振ってから使用しますが、振らずに使用するタイプもあるので、使用するスプレーの使い方をよく確認しましょう。

フィンから5cmほど離したところから、フィンの向きに沿ってスプレーします。

エアコンのフィンをスプレーで掃除

⑪そのまま放置する

スプレーを全体に吹きかけたら、あとはそのまま放置でOKです。

洗浄液が排水管から出てきます。

自分でやるエアコン掃除「送風ファンの掃除」

次は、吹き出し口・送風ファンの掃除をします。

⑫ムースで洗浄する

今回使ったのは『くうきれい エアコンファン洗浄液』です。洗浄用の「ムース缶」と、中和用の「リンス缶」の2本セットです。(※養生シート付きですが、排水チューブが付いていないのでこちらは使いませんでした)

まずは、ムース缶を使います。

くうきれい エアコンファン洗浄液のムース缶

 

ノズルの先端を送風ファンの中(下図参照)に差し込みます。

 

ノズルの先端をファンの中に入れた状態でスプレーしていきます。

エアコンのファンをムーススプレーで掃除

吹き出し口の内部がどんどん泡で満たされていきます。

ファンの内部をすべて泡で満たすように、色んな位置から吹きかけます。

 

経験上注意したいのは「ムースの量が足りなくなる」ことです。

じっくり1か所にこだわって吹きかけていると足りなくなってしまうので、まずはざっくり全体に吹きかけてから、余ったら気になるところに吹きかけるようにするのがおすすめです。

ムース缶を使うと、泡と一緒にカビも流れ出てきます。(下の写真の黒い点がカビ)

川と一緒にカビが落ちてくる

 

ファン洗浄剤に記載されている使い方ではこのまま放置するのですが、経験上汚れが落ちきらないので、ファンを回しながら歯ブラシでカビを落としていきます。

歯ブラシでカビを落とす|エアコン掃除

 

また、歯ブラシで吹き出し口付近の汚れも落としていきます。

エアコンの吹き出し口付近のカビを落とす

終わったら、時々ファンを回転させながら30分ほど放置します。

⑬リンスで洗い流す

30分ほど放置したら、もう1本の「リンス缶」を使います。このリンス缶には、腐食を緩和するための中和剤としての役割があります。

くうきれい エアコンファン洗浄液のリンス缶

 

ただ、経験上ムース缶と同じくリンス缶も足りなくなるので、その前に霧吹きスプレーである程度洗い流しました。

霧吹きスプレーで洗い流す|エアコン掃除

 

その後、リンス缶のノズルをファンの内部に差し込み、ファン内部の泡を全て消すようにスプレーしていきます。

泡を消すようにスプレーする|くうきれいのリンス缶

 

リンス缶で洗い流していると、排水チューブを通ってカビも一緒に流れてきます。

排水チューブにカビが流れてくる|エアコン掃除

 

スプレーし終わったら、洗浄液が流れ落ちるまで5分ほど待ちます。

ちなみに、流れ出てきた洗浄液を溜めたバケツがこちら。

バケツの中は、びっくりするほど真っ黒です…。

これで、エアコン掃除は完了です。

自分でやるエアコン掃除「エアコンを元の状態に戻す」

洗浄後の状態をチェックして問題なければ、エアコンを元の状態に戻します。

⑭洗浄後の状態を確認する

フィン・送風ファン・吹き出し口の状態がキレイになったかを確認してみます。

▼フィンの掃除前と掃除後

フィン|エアコン掃除前後の比較

▼吹出口の掃除前と掃除後

吹き出し口|エアコン掃除前後の比較

▼送風ファンの掃除前と掃除後

送風ファン|エアコン掃除前後の比較

送風ファンについていたカビも吹き出し口付近に生えていたカビもなくなり、かなりキレイになりました!

もし届く範囲にカビや汚れが見えたら、拭き取りましょう。

⑰ルーバー・エアフィルター・前面パネルを取り付ける

状態をチェックして問題なければ、あとは各パーツを取り付けるだけです。

エアコンのルーバー・エアフィルター・前面パネルを取り外した時と逆の順に取り付けていきます。

すべてのパーツを取り付けた状態がこちら。

⑯吹き出し口にタオルを当てて送風する

コンセントを付けたら、吹き出し口をタオルで覆って、エアコンを送風運転します。

送風することで、内部に残っている液やカビが落ちてきます。

1分ほどしたら送風を止めて、タオルを確認すると、やっぱりカビが落ちてきていました。

⑱1時間放置してから臭いを確認する

薬剤臭がすることがあるので、1時間放置して自然乾燥させてからエアコンを使用しましょう。

エアコンを送風にして臭いがある時は、霧吹きスプレーでファンを水洗いしましょう。

【まとめ】自分でエアコン掃除をした感想

以上が、自分でエアコン掃除をする方法の徹底解説でした。

掃除後にエアコンをつけてみると、カビ臭さは一切なくて完全に無臭でした。これで安心して、暖房をつけられます!

洗浄スプレーに記載されている使い方には「スプレーして洗い流して終わり」となっていますが、自分の経験上ではそれだと汚れが取り切れません。そのため、ちょっと大変ですが、歯ブラシなどを使って吹き出し口内部をしっかりと掃除することをおすすめします。

また、できれば自分でエアコン掃除をする時は、家族に手伝ってもらうようにしましょう。というのは、スプレーをしている時や内部を歯ブラシで掃除している時は腕を上げっぱなしになるのでかなりキツいからです…。以前に自分1人で掃除した時は腕がパンパンになって疲れ果ててしまいましたが、今回は妻にも手伝ってもらったのでとても助かりました。特に女性1人では大変だと思うので、必ず旦那さんに手伝ってもらいましょう!

今回の記事が「エアコンのカビ臭さで困っている人」や「自分でエアコン掃除をする方法が分からない」という方の参考になれば嬉しいです。