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「退職届に押す印鑑の種類はなに?」
「シャチハタで捺印してもいいの?」
初めての退職では、上のように退職届(退職願)を書いて最後に印鑑を押そうとすると、「どのハンコがいいのだろう?」と迷うことがあります。
そのため、今回の記事では、退職届に押す印鑑(ハンコ)として『シャチハタ・実印・拇印・認印のうちどれが適切なのか?』ということをまとめました。これから「退職届(退職願)を提出する」人は是非参考にしてください。
印鑑の『種類』
まずは『印鑑の種類』について解説します。
▼シャチハタ
本体の内部にインクが入っているため、朱肉が必要ないハンコのことです。家庭での荷物の受け取りなどによく使われます。
▼実印
実印は、役所で『印鑑登録』をしたハンコのことで、法的な効力を持った重要な印鑑です。主に、保険や不動産、車の契約などに使います。
▼拇印(ぼいん)
拇印は、親指に朱肉を付けて指紋が分かるように押印したものです。日常であまり使うことはありませんが、印鑑を持ち合わせていない時に代わりとして拇印で押すことがあります。
▼認印(三文判)
認印は、日常的に最もよく使う一般的な印鑑のことで、承認や意思確認のために使われます。認印として使える三文判は、100円均一ショップや文具店、ホームセンターなどで売っています。
退職届の印鑑で「シャチハタはNG」
会社によっては、従業員にシャチハタを支給して、社内の書類にシャチハタで印を押す人も多いと思います。退職届も同じように会社に提出する書類なので、いつも通りシャチハタで捺印したくなりますが、退職届(退職願)にはシャチハタを使ってはいけません。
退職届に押す印鑑として『シャチハタがダメな理由』は3つあります。
理由①:ハンコの形が変わってしまう
シャチハタの印面はゴム製のため、「力の入れ具合」や「長年の劣化」などで変形して、本人が捺印したのか判断できなくなることがあります。そのため、重要な書類に押す印鑑として、変形しやすいシャチハタは不向きとされています。
理由②:印が消えやすい
シャチハタのインクは、ゴムからでもしっかりと浸み出るように、朱肉とは違うインクを使っています。このインクは、朱肉と比べると色褪せやすいため、時間が経過することで少しずつ消えてしまいます。この点からも、長期間保管する可能性のある書類には適していません。
理由③:誰でもすぐに手に入る
シャチハタは大量生産されているので、100円均一ショップなどで誰でも手軽に同じ印鑑を入手できます。シャチハタはとても手に入れやすいので文書の偽装も容易くなってしまうので、重要な書類の承認印として使うことは避けるべきです。
退職届に押す印鑑として「認印・実印・拇印」はOK?
退職届(退職願)にシャチハタが不適切ということは分かりましたが、それではどの印鑑なら良いのでしょうか。『実印・拇印・認印』について、ひとつずつ解説していきます。
退職届に『認印』はあり?⇒〇
退職届に最も適しているのは『認印(三文判)』です。
大抵の会社員であれば持っていると思いますが、もし手元にない場合は、ホームセンターや文具店、町のハンコ屋などで購入しましょう。
外で買う時間がないという方は、印鑑のネット通販ショップ『ハンコヤドットコム』でも購入できます。即日出荷もできるのですぐに手元に届きます。
退職届に『実印』はあり?⇒△
退職届に押す印鑑として『実印』はあまりおすすめはできません。
実印は法的な効力を持ったとても大切な印鑑です。大きな契約をする際に使うことはありますが、退職届にわざわざ使う必要はないものです。多用することで個人情報流出のリスクが高まってしまいます。使う必要がなければ、極力使わないようにしたい大事な印鑑ですので、退職届(退職願)には認印を使うようにしましょう。
退職届に『拇印』はあり?⇒△
『拇印』も退職届に押す印として有効ではありますが、あまりおすすめできません。
拇印はどんな時に押すかというと、『印鑑を持ち合わせておらず、今押さなければいけない』という緊急時に押印することが多いものです。
一方で退職願は、その場で作成して急いで押印する必要はなく、しっかりと準備する時間があります。それなのに拇印が押されていては、受け取った相手には急いで作成したものと思われて、印象を悪くしてしまうかもしれません。また、会社によっては、退職届に拇印を押すということが稀なので、退職届の書き直しをさせられてしまうかもしれません。そのようなリスクを回避するためにも、認印(三文判)を使うのがおすすめです。
まとめ:退職届に押す印鑑は『認印』を使おう
以上のように、退職届(退職願)への捺印は、シャチハタではなく『認印(三文判)』を使うのがベストです。『実印』や『拇印』でも有効ですが、無用なトラブルに見舞われないためにも『認印』で押しておくに越したことはありません。
また、今回の捺印方法以外にも「退職届(退職願)の作成」には、注意するべきポイントがたくさんあります。あなたがスムーズに退職するためにも、こちらの記事『【保存版】退職届と退職願の違い・書き方・出し方(例文あり)』で、退職届の作り方を分かりやすく解説しているので、参考にしてみてください。
『退職届の折り方』や『封筒への入れ方』にもマナーがあるので、それらのポイントをしっかりと押さえて、正しい退職届を作りましょう。
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