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転職活動を始めるにあたって、まずやるべきことは「求人情報を探すこと」です。
現代の主な求人情報の集め方は、『転職サイト』と『転職エージェント』に登録すること。
ただ、初めて転職活動をする人は、
「転職サイトと転職エージェントの違いは?」
「どっちがおすすめなのか?」
といった疑問を抱く人が多くいます。
そこで今回は、転職サイト・転職エージェントの「違い」や「メリット・デメリット」「おすすめの使い方」をご紹介します。
『転職サイト』と『転職エージェント』の違い
『転職サイト』と『転職エージェント』は、どちらもあなたの転職をサポートしてくれるサービスですが、両者ではそのサービスの内容が大きく異なります。
「転職サイト」とは
転職サイトとは、転職希望者に向けて求人情報を「発信」するサイトのことです。転職希望者は、この転職サイトに登録することで、様々な企業の求人情報を閲覧することができます。
有名どころとしては「リクナビNEXT」や「マイナビ転職」で、両サイトとも求人数がとても豊富です。
「転職エージェント」とは
転職エージェントとは、正式には「有料職業紹介事業所」と呼ばれ、厚生労働大臣の認可を受けた「民間の職業紹介会社」のことです。
転職エージェントでは、あなたの転職活動をマンツーマンでサポートする「エージェント」が付いてくれます。
転職エージェントに登録することで、求職者ひとりひとりに担当者がついて、「転職のアドバイス」や「あなたに最適な企業の紹介」など、転職活動における様々なサポートを無料で行ってくれます。
転職エージェントを『無料で活用できる理由』は、エージェントが企業に転職者を紹介することで報酬を受け取っているからです。よって、求職者が転職エージェントに相談料やサービス料を支払うことはありません。無料で手厚いサポートが受けられるということで、近年では20~30代の転職者のほとんどが転職エージェントを利用しています。
転職サイト・転職エージェントの「主な違い」
先ほど紹介した通り、両者の最も大きな違いは「エージェントの有無」です。
では、エージェントの有無で、どのような差があるのでしょうか。転職サイトと転職エージェントの主な違いをまとめました。
①「自分で探す」or「紹介してもらう」
「転職エージェント」では、カウンセリングを受けることで、あなたの「強み」や「適性」を明確にして、あなたに最適な企業を紹介してもらえます。
一方で、「転職サイト」の場合は、掲載されている求人情報を閲覧して、自分で企業を探します。エージェントがいないので紹介してもらうことはできませんが、豊富な求人情報の中から自分で選んで、受けたい企業に応募することができます。
②専門家の「サポート」の有無
「転職エージェント」では、エージェントが「書類の添削」や「面接対策」など、転職活動における様々な面をサポートしてくれます。また、「面接日の日程調整」や「条件交渉」など、企業とのやり取りをエージェントが代行してくれます。特に「働きながら転職活動する人」は時間が限られているため、転職活動を全面的にサポートしてくれるエージェントの存在はとても心強い支えとなります。
一方で、「転職サイト」の場合は、面接対策や面接日の調整、条件交渉など、全て自分で行うことになります。大変ではありますが、その反面、自分のペースで転職活動を進めることができます。
③自分に合った企業に出会いやすいか
「転職エージェント」は、求職者にカウンセリングを行って、その人の要望や適性を理解した上で、あなたに合った企業を探してくれます。また、企業情報についても、エージェントは表に出ていない情報を持っていますし、不明瞭な点を企業に問い合わせることもできます。そのため、「客観的な立場から見たあなたの適性」と「十分な情報量」から、最もあなたに向いている企業を紹介することができます。
.一方で、「転職サイト」でも、サイトに掲載されている企業情報や口コミなどから情報収集できますが、個人で集められる情報には限界がありますし、実際に「自分に合うか合わないか」ということまで判断するのは難しいものです。また、「どの企業が最も向いているか」を調べるためには複数の企業を比較しなければならないので、かなりの時間が必要になります。
そのため、「自分に適した企業を探す」という点では、転職エージェントの方が「より確実に、より早く、自分に最適な企業に巡り合える」と言えます。
「転職活動の流れ」の違い
ここまで紹介した「違い」から、転職サイトと転職エージェントの流れをまとめました。
上の通り、「転職サイト」と「転職エージェント」の転職活動の流れを見ると、エージェントによる「面談(カウンセリング)」や「求人紹介」がある点が大きく違います。また、その他にも、要所要所でエージェントによるサポートを受けることができます。
ここだけ見ると、「転職エージェント」の方が圧倒的に優れているように見えますが、転職サイトにも転職サイトならではの良さがあります。
次からは、転職サイト・転職エージェントそれぞれの「メリット」「デメリット」を紹介していきます。
「転職サイト」のメリット・デメリット
転職サイトの『メリット』
● 気軽に始められる
「転職エージェント」はカウンセリングなどエージェントとのやり取りが必要となりますが、「転職サイト」は自分で企業検索して応募するので、敷居が低く気軽に始めることができます。
● 自分のペースで進められる
面接対策や企業とのやり取りなどをひとりで行っていくことは大変ですが、すべて自分のペースでできるので、自分が納得のいくまでじっくりと「転職先探し」や「企業研究」をすることができます。「時間を気にせず転職活動をしたい」という方は、まず転職サイトに登録するのがよいでしょう。
● 求人数が多い
転職エージェントと比較すると、転職サイトの方が求人数が圧倒的に多いです。その理由は、企業側にとって転職サイトの方が負担する費用が安いからです。求人数がとても豊富なので、転職エージェントでは扱っていない魅力的な求人と出会える可能性があります。
● 「ハードルの高い企業」や「異業種」に挑戦できる
「転職エージェント」の場合、あなたの能力やこれまでの経歴に見合った企業を紹介されることがほとんどですが、「転職サイト」の場合は、自分で選んで応募できるので「よりハードルの高い企業」や「未経験の業種」にチャレンジすることができます。
転職サイトの『デメリット』
● 全て自分で行わなければならない
企業選びや応募、面接対策や企業とのやり取りなど、転職活動におけるあらゆることを自分で行わなければなりません。特に働きながら転職活動をする場合には、帰宅してから様々な手続きをしなければならないので、体力面で非常にハードな状況となります。
● 企業の「詳しい情報」が手に入りづらい
転職サイトでは掲載されている情報が全てなので、「あなたが疑問に思ったこと」や「より踏み込んだ詳細な内容」を知ることができないことがあります。一方、転職エージェントではエージェントが持つ独自の情報を教えてもらったり、エージェントから企業に直接聞いてもらうこともできます。そのため、情報量という点では「転職サイト」がやや劣ります。
「転職エージェント」のメリット・デメリット
転職エージェントの『メリット』
● 様々な「転職サポート」を受けられる
履歴書・職務経歴書などの「書類のチェック」や「面接対策」など、転職のプロならではのアドバイスを受けることができます。
また、初めての転職では分からないことがたくさんでてきますが、疑問があればすぐにエージェントに質問・相談できるので、自分で調べたり、一人で悩んだりする時間を省くことができます。
● 企業とのやり取りを「代行」してもらえる
転職活動を進めていくと、「面接の日程調整」や「条件交渉」などを企業とやり取りすることがありますが、転職エージェントならこの面倒なやり取りを代行してくれます。
特に、条件交渉については、初めての人では難しく、自分からはとても切り出しづらい内容です。この難しい条件交渉もエージェントが代行してくれるので、あなたはエージェントに要望を伝えるだけで済みます。「今よりも条件を良くしたいけど、条件交渉が不安」という方は、転職エージェントを活用するととても心強いでしょう。
● 「非公開」の求人紹介を受けられる
転職エージェントには「非公開」の求人がたくさんあります。この非公開の求人については、エージェントが求職者の適性を見て、紹介するかを判断します。
企業側が非公開で求人する理由としては「求人を少数に絞ることで採用コストを抑える」ためです。一方で、求職者側にとっては、非公開求人は誰でも受けられる案件ではないので、その分ライバルが少なく、採用率が高くなるというメリットがあります。
● ネットでは知ることのできない企業情報を教えてもらえる
企業情報については、自分ひとりで調べられる情報には限界がありますが、転職エージェントなら、エージェントだけが知っている企業の「独自情報」を教えてもらえたり、「自分で企業に聞きにくい内容(残業の有無など)」も代行して聞いてもらうことができるので、転職サイトと比べると手に入る情報の量が多いです。
転職エージェントの『デメリット』
● 応募できる案件は「自分に見合った求人だけ」
エージェントは求職者を採用してもらうことで企業から報酬を得ているため、紹介される求人はあなたの身の丈にあった案件に限られます。そのため、応募できるのは分相応の案件となるので、「自分の経歴では少しハードルが高い」と思うような企業にはチャレンジすることができません。「今の経歴では難しいことは分かっているが、より大きくステップアップできる企業に挑戦するだけしてみたい」という人は、転職サイトから応募するのが良いでしょう。
● 「異業種」を紹介してもらえない
先ほどと同じ理由で、異業種への転職はエージェントからすると成功が見込めないため、紹介してもらうことが難しいです。これまでとは違う業種に挑戦したいという方も、「転職サイト」から自分で応募するのが良いでしょう。
● エージェントに当たり外れがある
エージェントには、「経験豊富で心強い人」や「連絡が速く対応が丁寧な人」など良いエージェントもいれば、「経験が浅く頼りがいのない人」「求職者の要望を聞かない人」「希望する業界の知識が乏しい人」など微妙なエージェントもいます。また、エージェントとは実際に会ったり、電話やメールでのやり取りを何度もするので、あなたとエージェントとの相性も大切な要素です。
エージェントには、転職というあなたにとって重要な出来事を任せることになるので、もし「この人には任せられない」や「自分と合わない」と思ったら、すぐにエージェントを変更しましょう。
転職サイト・転職エージェントの「比較表」
転職サイト・転職エージェントについて、ここまでの情報を下の比較表にまとめました。「全ての面でこちらの方が優れている」というわけではなく、どちらにも一長一短があります。
転職サイト・転職エージェント、どっちを使うか?
転職サイトとエージェント、どのような人が向いているか?
初めての転職では、「転職サイトと転職エージェントのどっちを使うか?」ということで悩む人が多くいます。
そういった方の参考になるよう、「転職サイトが向いている人」と「転職エージェントに向いている人」を下にまとめました。
▼「転職サイト」がおすすめな人
- 自分の経歴からでは「ハードルが高そうな企業」に挑戦したい人
- 「異業種」にチャレンジしたい人
- 「転職経験」があり、面接対策などのサポートを必要としない人
▼「転職エージェント」がおすすめな人
- 初めての転職で、「自分ひとりで転職活動を進めるのが不安」な人
- プロの「サポート(書類添削や面接対策)」を受けたい人
- 日程調整や条件交渉など「企業との煩わしいやり取り」をしたくない人
上記に当てはまる方は、そちらのサービスをメインに使うと良いでしょう。
ただ、おすすめの使い方は『両者を併用する』ことです。どちらも無料で使えるので、損をするということはありません。
おすすめの使い方は「併用」すること
ここまで転職サイト・転職エージェントのそれぞれにおすすめな人を紹介してきましたが、理想の使い方としては、一方に絞らずに「両方利用する」ことです。実際に、多くの方が転職サイトと転職エージェントを併用しています。
その理由としては、これまで見てきた通り、どちらにも一長一短があるからです。
「転職エージェント」はサポートが充実していますが、求人数が少なく、あなたに見合った企業しか紹介してもらえないため、選択肢を狭まる可能性があります。
一方で、「転職サイト」は、求人数がとても多く自由に応募できますが、エージェントからの手厚いサポートを受けることができません。
両者のサービスが有料であればどちらか一方に絞ることもあるかもしれませんが、どちらも「無料」のため両方使わない手はありません。
両者を併用することで、エージェントからは「転職活動のアドバイス」や「あなたに見合った企業の紹介」をしてもらいながら、転職サイトでも自分で企業を探すようにすることで、選択の幅が広がります。多くの求人情報に触れることで、「その企業の良さ」や「自分が大切にしたい条件」などが見えてくるようになり、あなたの望む会社に出会える可能性が高くなります。
そして、これらを使っていく中で、「自分にはこちらのサービスの方が向いている」と思ったら、1本に絞るとよいでしょう。
いずれにせよ、実際に使ってみないことには分からないものです。
どちらも無料で利用できるので、まずは「転職サイト」「転職エージェント」の両方に登録してみましょう。