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これから会社に退職の申し出をしようとしている方は、会社からの『引き止め』にあうことを覚悟しておきましょう。
私が退職しようとした時は3人から『計4回』のしつこい引き止めにあったことがあります…。
今回の記事では、「私が経験した退職引き止めの体験談」をまとめましたので、『実際の引き止めとはどういうものなのか』『その経験から学んだ引き止め対策』を紹介しようと思います。これから「退職を申し出る人」「上司から慰留(引き止め)されそうな人」の参考になれば嬉しいです。
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まずは『退職の申し出』をする
まずは『チームリーダー』『課長』に退職の申し出
退職を決意したら、まずは職場の上司に退職することを伝えに行きました。
私は、職場に人が多い時間を避けて、朝早い時間帯に出社して、上司に声をかけて会議室に来てもらい退職することを切り出しました。
その時に私が伝えた退職理由がこちら↓
- 今の仕事への不満
- 自分に今の仕事が合っていない
- 他にやりたい仕事がある
今になって思うと、退職する理由としては引き止め所が多すぎて、隙だらけです…。これもしつこい引き止めにあった原因の一つでもあるので、反省しています。
ただ、チームリーダーや課長からは、
チームリーダー
課長
これまでよく頑張ったな!
という優しい声をかけてもらいました。
いつも厳しかった2人の言葉がとても優しくなっていて、自分のためにあえて厳しい言葉をかけてくれていたんだ…と気づいて少し泣きそうになりました。
最後の関門は『部長』
そして、最後の関門は部長です。
ここまで強く引き止められることなくスムーズに話が進んでいたので「ネットに書かれているような引き止め工作なんてないじゃん!」と思っていたのですが…
部長は違っていました。
私の話を無言で聞いた後、
部長
これまでの上司たちの反応とは少し違いました。
ただ、その場では全く引き止められなかったこととこれまで話がすんなり進んでいたこともあったので、この時は「難なく退職できそう!」と楽観的に考えていたのですが…
~次の日~
部長から一通の社内メールが入りました。
「タイトル:今日、時間ください」
【1回目】部長から引き止められる
指定された時間に会議室に行ってみると、予想通り部長からのしつこい引き止めが始まりました。
部長が私を引き止めるために使った手段は、「褒める」「情に訴える」「環境を改善するという約束」の3つでした。
引き止め手段①「褒める」
部長
部長
私が退職理由で「今の仕事を続ける自信がない」と話していたからか、部長は「自分ではそう思ってるかもしれないが、周りから見たらそうではない」「お前に期待している!」という話しをしてくれました。
部長からの初めて温かい言葉に気持ちが揺れてしまいそうになりましたが、このような引き止め工作はネットで予習済みだったので、「これは引き止めるためのお世辞だ」と冷静に受け止めました。
引き止め手段②「情に訴える」
部長
部長
よくある「情に訴えかけて引き止めるパターン」です。もう少し具体的に言うと、自分が退職することで「後輩たちの目標がいなくなる」「後輩の仕事の負担が増える」「後輩たちも辞めるかもしれない」ということでした。
しかし、自分にそれほどの影響力があるとは到底思えませんし、既に後輩たちはひとり立ちして自分で仕事を進めることができるレベルです。これについては全く現実味がなかったので、部長の言葉に流されることはありませんでした。
引き止め手段③「環境を改善する」
部長
部長
私が今の仕事の不満もこぼしていたので、「今の環境を改善するから考えを改めてくれ」といった内容でした。
この時、退職の理由のひとつに「職場の不満を挙げるべきではなかった」と後悔しました。相手は部長で『実際に環境を変えることができる立場』にあるので、「職場の環境を変える」と言われてしまうと退職理由がなくなってしまいます。
最後は『持ち帰って考えてくれ』
そして、最後に部長が頭を下げて言った言葉。
部長
それまで何度言われても、「退職の意志は変わりません」と頑なに拒否してきましたが、部長に頭を下げられてしまったので、「さすがにここで突っぱねると円満な退社ができなくなるかも…」と思い、その場ではとりあえず形だけでも『持ち帰って考え直す』ということにしました。
しかし後から考えると、持ち帰ってしまったことは大失敗でした。
どれだけ引き止められようと、頭を下げられようと、退職の意志が変わらないことをはっきり宣言してここで終わらせておくべきでした。
この時に持ち帰ってしまったために、この後にも「人を変えてのしつこい引き止め」に合うことになります。
【2回目】元上司からの引き止められる
~部長から引き止められた次の日~
以前に『別の部署へ異動した元上司』から社内メールがきました。
個人当てにメールがくるのは初めてです…嫌な予感しかしません…。
メールを開いてみると…
「会社の近くの喫茶店で話せないか」
このタイミング、まず間違いなく部長の差し金ですよね…。
ただ、その元上司にはとてもお世話になっていたので、すぐに喫茶店に飛んでいきました。
店に入って席に着くなり、その元上司はこう切り出しました。
元上司
回りくどいことが嫌いな人だったので初めからストレートな言葉です。自分としても、はっきり言ってもらえる方が気持ちが楽でした。
元上司
元上司の話を詳しく聞くと、どうやら部長が言っていた「職場の環境を変える」という話は本当のようで、「引き止めるために、咄嗟に出た言葉ではないか」と疑っていた自分を反省しました。
ただ、だからと言って、仕事を続ける気はありません。その場で「この仕事を続ける気がないこと」「新しい分野で仕事をしたいこと」を伝えると、最後には
元上司
と言ってもらえました。
要約しているのであっさりと見えますが、実際には1時間以上問答して最後にかけてもらった言葉です。引き止めが終わった後はかなりの疲労感で、あまり仕事が手に付きませんでした…。
【3回目】役員から引き止めメール
そして、元上司と話した次の日のことです。
今度は、なんと…
会社の役員からメールが入りました。
全く関わりのない方だったのですが、どうやら部長から退職することを聞いたようでした…。一度、退職の話を切り出してしまうと、すぐに上層部の人たちに広まってしまうようです。
役員からのメールには、「別の部署に異動させてあげるから、そこで頑張ってみないか」という内容でした。
詳しく読むと「退職する一番の理由が今の業務に対する不満」と受け取られているようだったので、 「この会社でやりたいことはない」という部分を強調して返信しました。
ただ役員の方にメールする機会なんてこれまで一度もなかったので、すごく気を遣いながら何度も何度も読み直しては修正を繰り返し、かなり神経を擦り減らしながら書きました…。
【4回目】再度部長からの引き止め
部長には「持ち帰って考え直す」ということになっていたので、部長の引き止めから数日後に、再び「退職する意思は変わらない」ということを伝えに行きました。
すると、
部長
部長
また保留にして持ち帰ってしまうと、さらに別の人が引き止めにくるかもしれません。
どれだけ説得されようと、退職の意思は変えないと決心していたので、時間を引き延ばすことはお互いに時間の無駄でしかありません。私も残った時間で早く、同僚や後輩に仕事の引き継ぎをしなければなりません。
「引き止めて頂けるのは有難いのですが、この会社でやりたいことはありません。退職の意思は変わらないです」
とここできっぱりと宣言しました。
はっきりとした態度を取らないと、相手も「押せばなんとかなるかも」と期待して、粘り強く説得しようとしてしまいます。
この言葉で、「これ以上引き止めても無駄だ」と伝わったようで、「分かった。何度も引き止めて悪かったな。頑張れよ」と言ってもらえました。
これで、長い長い引き止めの日々が終わりました。
退職の切り出し方や対応を間違えると、私のようにしつこい引き止めにあって大変なことになってしまうので注意してください。
退職引き止めの対策3つ
最後に、今回の経験から私が学んだ『効果的な引き止め対策』をまとめます。これから退職を申し出るという人は是非参考にしてください。
対策①:絶対に持ち帰らない
今回、私が1回目の引き止めで、部長から「一旦持ち帰って考えてくれ」と言われて持ち帰ってしまったために、「次の日には元上司」から、「さらに次の日には役員」から引き止められることになってしまいました。
一旦持ち帰って保留にしてしまうと、相手に「強く押せば引き止められるかも」と思われて、連日のようにしつこい引き止めに合ってしまいます。そうなると、仕事に集中できずに能率が落ちて、体力的にも精神的にも疲弊してしまいます。
私のように、部長に頭を下げられたからといって、絶対に持ち帰ってはいけません。
「何を言われようと退職の意志は揺るがない」ということを念頭において退職を申し出ましょう。
たとえ、頭を下げられようと怒られようと、その姿勢を崩さないようにしてください。「絶対に会社に残ることはない」という毅然とした態度が一番の引き止め対策になります。
退職するという結果は変わらないのに連日のように引き止められて押し問答するのは時間のムダでしかなく、1回目の引き止めで決着をつけるのがお互いのためでもあります。
対策②:退職理由は「今の会社でできないこと」
私は退職理由で「仕事への不満」や「今の仕事が自分に合っていない」ということを伝えてしまいましたが、これは引き止める側からするととても引き止めやすい退職理由です。
なぜなら「仕事の不満などの退職理由は簡単に潰せる」からです。
・「人が少ない、残業が多い」などの仕事の不満
⇒「職場の状況を改善する」と言われる
・今の仕事が自分に合っていない
⇒「別のチームや部署に異動させる」と言われる
上のように言われてしまうと退職理由がなくなってしまうので、かなり引き止めやすい状況になってしまいます。
そのため、本当の退職理由が「仕事の不満」であったとしてもそれをそのまま伝えるのではなく、「今の会社ではできないことに挑戦したい」という内容にしましょう。
この理由であれば、「会社ではできないこと」なので退職理由を潰すことができなくなります。仕事への不満といった安易な退職理由にしてしまうと、私のようにしつこい引き止めに合う原因になってしまうので、退職理由はしっかりと練って対策しておきましょう。
対策③:転職を決めておく
さらにもうひとつ、有効な引き止め対策は『転職先を決めておく』ことです。
この当時、私は転職先が決まっていなかったので使えませんでしたが、引き止めに合った時に「もう転職先が決まっています」と言うだけで、退職の意志の固さが伝わって、「次が決まってるなら、引き止めても無駄だな」と諦めてくれることが多いです。私はこれまで3回転職していますが、しつこい引き止めにあったのは転職先が決まっていなかった今回だけです。また、私の友人も「転職先が決まったことを伝えたら、引き止められなかった」という人がたくさんいます。
転職先を決めておくだけでしつこい引き止めにあって面倒なことにならずに済むので、「まだ転職先が決まっていない」という方は転職先を決めておくことをおすすめします。
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最後に:しっかりと退職の引き止め対策をしよう!!
以上が、『計4回のしつこい退職引き止めにあった私の体験談とその対策』についてでした。
連日のようにしつこい引き止めにあうと、毎日家に帰ってからも「どのように断ろうか…」と悩んでしまい、精神的に参ってしまいます。
そのため、退職の申し出前には以下の対策をしておきましょう。
▼引き止め対策まとめ▼
- 絶対に持ち帰らない
- 退職理由は「この会社ではできないこと」
- 転職先を決めておく
これらの対策がしっかりとできていれば、まず1回目の引き止めで相手を諦めさせることができます。逆に、隙が多い状態で退職の申し出をしてしまうと、ズルズルといつまで経っても退職することができず、結果退職できたとしても円満退職にはならないかもしれません。
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